2021年4月2週の展望

投稿者: | 2021年4月4日
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今週のJRAは中山、阪神、新潟の3場開催。日曜日には阪神競馬場で3歳牝馬クラシックの一冠目桜花賞(G1)が行われる。土曜日には中山競馬場でNHKマイルカップTRのニュージーランドトロフィー(G2)が、阪神競馬場で阪神牝馬ステークス(G2)が行われる。また地方競馬では7日(水)に船橋競馬場でマリーンカップが行われる。待ちに待った春のクラシックシーズンの到来。競馬ファンが一番盛り上がる季節になってきた。

桜花賞(G1)

3歳牝馬クラシックの1冠目。阪神芝1600mのマイル戦で、外回りコースを使って行われる。昨年はディアリングタクトが勝利してその後3冠馬になった。過去の勝ち馬は古馬になっても活躍する傾向がある。過去10年で1番人気は1-3-1-5と信頼度はそれほど高くない。特に近年は1番人気の勝利はなく2番人気馬が勝利している。ジェンティルドンナやアーモンドアイ、グランアレグリアやデアリングタクトも確認するとすべて2番人気。先ずは1番人気を疑ってかかり、2番人気にチャンスがあると判断するのであれば勝負してみる価値はあるかもしれない。今年の注目は2歳女王のソダシだろう。20年はデビュー以来4戦4勝で2歳牝馬の頂点に輝いた。馬体とは対照的に勝ち方に派手さはないが、キッチリと勝つ堅実な走りを披露している。不安点はぶっつけで本番というところ。トライアルを使っている他馬に対し、順調度で不安があることは事実だ。しかし、ここをアッサリとクリアすると余力を持ってオークスへ向かえる。牝馬2冠への可能性が一気に広がるはずだ。まずは桜のタイトルを獲得できるか注目が集まる。対抗馬は阪神JFでソダシと鼻差の接戦を演じたサトノレイナスだ。阪神JFではソダシの直後から内を突いて差し込んだが、ハナ差届かず無念の敗戦になった。ただ、直線は馬群をさばくロスがあり、ゴール前の脚色はソダシよりも迫力があった。勝ち負けはクビの上げ下げのタイミングだったとも言える。ソダシとはまだ勝負づけはついていない。今回の再戦がどのような結果になるのか本当に楽しみだ。単穴候補としてチューリップ賞の勝ち馬メイケイエールをあげたい。そのチューリップ賞では懸念された気性の悪さを見せ、制御不能寸前の走り。万事休すかと思われたが、名手の力を借りて何とか勝利した。折り合いを欠きながらの勝ちに相当な力を感じるが、反面G1レースで気性の悪さが出れば命取りになる。勝つ力は持っているが、アッサリ敗戦も考えておいた方が良い。連下候補はアカイトリノムスメか。3冠牝馬アパパネの仔で父がディープインパクトという良血馬。その血がクラシックに無事出走できることはうれしい限りだ。レースぶりも1戦毎に力をつけており、クイーンカップでも叩き合いを制して価値ある勝利を飾っている。ぶつけ本番組みより一戦叩いたメリットもあり順調度で有利だろう。ファインルージュも期待できる。前走は重賞のフェアリーステークスを完勝。2着に負かしたホウオウイクセルはその後フラワーカップを勝っていることから、同馬の力も相当高い。キズナ産駒で父同様に切れ味鋭いタイプの馬。桜花賞にはピッタリかもしれない。その他では、フィリーズレビューで2着のヨカヨカ、チューリップ賞でメイケイエールと同着で勝利したエリザベスタワー、クイーンカップをキャリア1戦で2着したアールドヴィーヴル、フラワーカップの勝ち馬ホウオウイクセルなど大混戦のメンバー構成となっている。

ニュージーランドトロフィー(G2)

中山競馬場の芝1600mのマイル重賞。1着馬にはNHKマイルカップの優先出走権が与えられる。中山で行われた過去9年で1番人気は2-2-0-5と連対するか、圏外に飛ぶか極端な傾向。それに伴って、配当も堅く収まるか、大波乱になるかも年によって極端だ。そして注目は枠順で、中山マイル戦だけに外枠は非常に不利になる。実績が一枚上でも割り引いて考えたほうが良い。対象的に内枠の馬は人気が無くても好走している。枠順には是非とも気を配りたい。出走前提になるが、今年の中心は牝馬のククナか。何と言ってもアルテミススSで2歳女王になったソダシの2着が光る。前走のクイーンカップで1番人気に支持されたが、惜しくも3着だった。ただ1、2着馬とは首差の接戦。勝ち馬は桜花賞で主役候補のアカイトリノムスメとなれば牡馬相手でも胸を張れる。桜花賞で除外となれば、ここで悔しさを晴らすしかない。これに続くのがバスラットレオンになる。朝日杯FSで4着、シンザン記念でも3着と好走しており、続く阪神の1勝クラス戦では2馬身半差でキッチリ2勝目をゲットしている。過去のマイル戦では大崩れがなく相手なりに走っており、メンバー強化となる重賞でも楽しめそうだ。2戦2勝のアヴェラーレが単穴候補か。前走は東京1400戦を快勝した。メンバーレベルは高いとは言えないが、好位から最速上がりで勝ち切っており、同馬だけは次元が違った。母親はスワンSを勝っているアルビアーノで血統的にも期待が大きい。課題は初の中山マイル戦に対応できるかだ。その他、中山で連勝しているシュバルツカイザー、京成杯で2着だったタイムトゥヘヴン、デビュー以来ダートで2戦2勝のワーズワースなどNHKマイルカップを目指す22頭が登録している。

阪神牝馬ステークス(G2)

阪神競馬場の芝1600mのマイル重賞。2016年より距離が1400mから1600mに延長された。1600mになって以降過去5年の1番人気は1-1-1-2と信頼度はまずまず。近3年は10番人気以下が馬券圏内に好走しており荒れる傾向。特に2、3勝クラスを勝ったばかりの昇級組の好走が目立つ。高配当を狙うなら調子がよく上り目がありそうな馬を最低1頭はチョイスしたい。今年はマジックキャッスルが中心か。秋華賞でデアリングタクトの2着に好走すると、続く愛知杯ではランブリングアレーとの叩き合いを制して念願の重賞を制覇した。過去の戦歴を見ると大きく負けたのは桜花賞のみ。あとはすべて5着以内と安定感は抜群だ。前走で勝利のきっかけと掴んだことから連勝を期待してもよいだろう。これに対抗するのが実力馬リアアメリアだ。近3走は着順が悪く調子が戻り切っていないように見える。しかし、ローズSを勝っているように牝馬同士なら力上位は明らか。集中力を切らさず走りきれば好勝負になるかもしれない。これに続くのがイベリスだ。前走は京都牝馬Sを楽々と逃げ切り軽快な先行力を見せつけた。近3走は逃げの戦法で好走を続けており、今回も思い切った逃げに出ることが予想される。道中で楽ができる展開になれば粘り込むことも考えられる。そしてプールヴィルも差はない。前走のオーロカップは東京の直線で末脚を爆発させ、久々の勝利を手にしている。過去にはフィリーズレビューを制覇した実力馬で、牝馬同士なら十分戦えそうだ。その他、京都牝馬Sで3着だったブランノワール、3勝クラスを勝ってオープン入りしたデゼルなど13頭が登録している。

マリーンカップ(JpnIII)

船橋競馬場の1600mで行われる牝馬の交流重賞。過去9年で1番人気は5-2-0-2で信頼度は高い。また2番人気も2-3-2-2でこちらも好走が目立つ。上位人気馬が活躍するレースで波乱は滅多に起きない。また年齢別では5歳馬が6勝2着4回と圧倒的に強い。2019年は川崎のラーゴブルーが勝利したが、地方馬の勝利はこの1度しかなくJRAが圧倒的に優勢だ。JRAの実績馬を中心に予想を組み立てたい。今年の中心はJRAのマドラスチェック。20年のJBCレディスクラシックではファッショニスタとの叩き合いで惜しくも2着。その後も交流重賞で大崩れせず堅実に走っている。現状の牝馬グレード競走では安定度ナンバーワンの存在だ。前走のエンプレス杯は3着だったが、内枠と小回りコースに苦戦した。軽快な先行力を活かせる船橋のマイル戦は、今のマドラスチェックに合いそうな舞台だ。これに続くのが、大井のサルサディオーネか。20年のクイーン賞を勝利しているように、船橋コースを得意にしている。先行力を活かすレーススタイルで、スピードに乗れるスパイラルカーブが同馬にはプラス。スタートを決めて先手を取れればJRA勢が相手でも十分楽しめる一頭だ。既存勢力に待ったを掛けるかフェアリーポルカがダートへ挑戦する。JRAでは芝の重賞を2勝しており、道悪で好走した実績もある。もしダートをこなせればスピードの絶対値があるゆえに怖い存在になる。JRAのレッドアネモスにも注目。こちらもフェアリーポルカ同様にダートは初挑戦。JRAでは洋芝のクイーンSを勝利しており重たい馬場が得意だ。ダートのマイル戦に適応できるか未知だが、先行勢の競り合いが激しくなれば、末脚に賭ける同馬には一発の可能性が広がる。その他、エンプレス杯で4着だった浦和のダノンレジーナ、JRAから参戦する上り馬テオレーマなど楽しみなメンバーが登録している。

スケジュール

●4月7日(水)
・マリーンカップ(JpnIII・船橋)

●4月8日(木)
・京成盃グランドマイラーズ(船橋)

●4月9日(金)
・東海桜花賞(名古屋)

●4月10日(土)
・ニュージーランドトロフィー(GII・中山)
・阪神牝馬ステークス(GII・阪神)

●4月11日(日)
・桜花賞(GI・阪神)
・赤松杯(水沢)
・JBCイヤー記念(金沢)

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