2021年4月1週の展望

投稿者: | 2021年3月28日
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今週のJRAは中山、阪神の2場開催。日曜日には阪神競馬場で超豪華メンバーが集結した大阪杯(G1)が、土曜日には中山競馬場でマイル重賞のダービー卿チャレンジトロフィー(G3)が行われる。また地方競馬では31日(水)に浦和競馬場で牝馬クラシックの初戦桜花賞も行われる。いよいよ中央・地方とも春のG1シーズンが本格化。競馬ファンには忙しい季節になってきた。

大阪杯(G1)

阪神競馬場の芝2000mで行われる古馬中距離のG1レース。17年からG2からG1へ昇格した。過去の勝ち馬にはトウカイテイオーやオルフェーブル、最近ではキタサンブラックなどビックネームが並ぶ。中距離の頂上決戦であり、勝利するにはスピードとスタミナの両方が必要。もちろんG1の実績も必須条件だ。G2時代も合わせて過去10年の1番人気の成績は4-2-2-2と信頼性は高い。馬連の平均配当は2763円で平均的な配当になっている。実績馬が集うため穴狙いには向かないレースと言えるだろう。また20年は牝馬が1、2着だったが、それ以外の年は連対がなく牝馬は苦戦している。しかし、今年の中心は牝馬のグランアレグリアだ。20年は初戦の高松宮記念こそ2着に敗れたが、その後安田記念、スプリンターズS、マイルチャンピオンシップと怒涛の3連勝で短距離界の頂点へ立った。3歳時には桜花賞を軽々と制覇。そして暮れの阪神カップでは衝撃の末脚を見せる。内に1頭分のスペースを見つけると瞬間移動するかのように突き抜けたのだ。並外れた瞬発力を持ち、3歳の時点で古馬を子供扱いにしたレースぶりには驚きの一言。今回は満を持して中距離G1制覇へ乗り出す。今までマイルまでの経験しか無いが、G1でも余裕たっぷりのレースぶりから2000mは守備範囲と見るのが妥当だろう。強豪牡馬相手にどのようなレースを見せるか注目される。そしてグランアレグリアに対抗するのが20年の3冠馬コントレイルだ。昨年は無敗で3冠を制し、父子で無敗の3冠を達成する快挙を成し遂げた。特にダービーの3馬身差の圧勝は同世代に決定的な差をつけ、秋の3冠達成を大いに予感させる勝ち方だった。ジャパンカップでは女傑アーモンドアイに最後まで抵抗して2着。秋3戦目、馬体もやや寂しく見えたことを考えると、同馬の底力には感心させられた。過去のレースを見ると持続力ある末脚に加え、菊花賞のレースぶりから卓越した勝負根性を持っている。この2つを武器にスピードと瞬発力の快速女王グランアレグリアにどう立ち向かうのか、今から胸がワクワクしてならない。そして2強に割って入る存在としてはサリオスか。3歳時はコントレイルがいたため2冠とはならなかった。生まれた年が不運だったのかもしれない。20年の最終戦となったマイルCSは5着に敗退。久々のマイル戦で戸惑ったのか、乗り方もチグハグだったように思う。ただ、年が明けサリオスも成長しているはず。父は成長力に富むハーツクライで、古馬になって覚醒する産駒も多い。その意味ではコントレイルに一矢報えるか注目してみたい。そして最大の上がり馬レイパパレ。5戦5勝と無敗で重賞まで制覇した最大の惑星馬。一気のメンバー強化でどこまで戦えるのか大注目だ。その他では菊花賞以来の勝利を目指すキセキ、復活を期すダービー馬ワグネリアン、金鯱賞で大金星をあげたギベオンなど豪華メンバーが登録している。

ダービー卿チャレンジトロフィー(G3)

中山芝1600mで行われるハンデ重賞。過去にはモーリスがこのレースを圧勝して、その後の活躍につなげた。ただ1番人気が勝利したのはこの1度きりで、ハンデ重賞らしく一筋縄では収まらない。その証拠に中山で行われた過去9年の1番人気の成績は1-2-0-6、トップハンデ馬は1-1-0-10となっており、ともに信頼度は低い。馬連は5000円以上の配当が4回、3連複では万馬券が6回。波乱になることを前提とした馬券検討が必要だ。今年はスマイルカナが一応の中心馬。前走のターコイズSは好位3番手でしっかり折り合い、直線は早めに抜け出しての押し切り勝ち。着差はハナ差だったが、急追した2着馬を抜かせなかった勝負根性は評価していい。これで中山マイル戦は4戦3勝、2着1回と抜群の相性を誇っている。過去に重賞は2勝しており、ハンデは見込まれそうだが、中山なら大崩れは考えづらい。得意コースで重賞3勝目となるか注目だ。これに続くのが、上がり馬テルツェットか。条件戦を3連勝してオープン入りを果たしており、キャリアも5戦と浅く、まだ底を見せていないのは魅力的だ。父がディープインパクトで鋭い差し脚が武器になっており、中山マイル戦でどのような走りを見せるか注目したい。ウインイクシードにも注目。近2走は中山の重賞でともに3着。戦歴が地味で人気はないが、それ以上の走りをする堅実な馬。ハンデに恵まれれば狙ってみて面白い。気分屋トーラスジェミニも一発の魅力がある。前走の東風Sは人気馬が後方で伸びきれないのを後目に楽々と逃げ切った。自分の形になれば簡単には崩れない馬。1着固定で狙ってみる価値はあるかもしれない。ウインカーネリアンも面白い。前走の幕張Sは枠順、展開などすべてに恵まれた印象だが、2馬身半差をつける完勝劇は軽くは扱えない。過去には皐月賞で4着などクラシックで善戦した実力馬。スクリーンヒーロー産駒で晩成の血がいよいよ開花するか楽しみだ。その他では東京新聞杯を勝ったカラテ、中山でニュージーランドトロフィーを勝っているルフトシュトローム、阪急杯で6着と善戦したメイショウチタンなど23頭が登録している。

桜花賞

浦和競馬場の1600mで行われる南関東の牝馬クラシック第1戦。3コーナー途中のポケットからスタートして、そのまま4コーナーに入っていく南関東屈指の難コース。そのため、大外枠は相当に不利。内枠から中枠が有利になる。過去5年で1番人気は3-0-0-2と勝つか馬券圏外に去るかの両極端な傾向だ。馬連の平均配当は2658円。1番人気が勝つと平穏、馬券圏外だと中波乱になる。フルゲートは11頭と少頭数で、点数を絞った買い方がオススメだ。今年の中心はケラススヴィアか。トライアルのユングフラウ賞で初黒星を喫したが、勝ったウワサノシブコに徹底マークされ苦しい展開になった結果で悲観する内容ではなかった。相手は年明け2戦を消化しており、権利を確実にゲットしたい馬。対する同馬は年明け初戦であり、馬体に余裕があったことを考えると合格点。距離も多少いそがしかったかもしれない。今回は当然上積みも見込めるし、実績のあるマイル戦になる。内目の枠をゲットできれば一冠目獲得の期待がかなり高まりそうだ。そして対抗馬がユングフラウ賞の勝ち馬ウワサノシブコ。抜群のスタートからケラススヴィアを常に射程圏に入れ、計ったように差し切ったレースは本当に鮮やかだった。不安は年明けすでに3戦を消化しており、前走の調子を保つことができるかの一点。当日の馬体重やイレ込み具合を注意深く観察したい。そしてグロリオーソも見限れない。ユングフラウ賞は3着だったが、二の脚を使って上位2頭にしぶとく食い下がっていた。父はフリオーソでスタミナがありそうな血統。距離が伸びて楽しめるかもしれない。その他では大井で桃花賞を勝っているティーズアレディーなど桜のタイトルを目指す3歳牝馬が出走を予定している。

スケジュール

●3月31日(水)
・桜花賞(浦和)

●4月3日(土)
・ダービー卿チャレンジトロフィー(GIII・中山)

●4月4日(日)
・大阪杯(GI・阪神)
・スプリングカップ(水沢)
・ル・プランタン賞(佐賀)

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