2021年2月3週の展望

投稿者: | 2021年2月14日
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今週のJRAは日曜日に東京競馬場で今年の中央競馬G1レース開幕戦フェブラリーSが行われる。土曜日には東京競馬場でダイヤモンドSが、阪神競馬場で京都牝馬Sの2重賞、日曜日には小倉競馬場で小倉大賞典が行われる。豪華な4重賞が組まれており、楽しみな週末になりそうだ。また、地方競馬は水曜日に大井競馬場で金盃が行われる。2600mの長距離戦で今年で65回目を迎える名物重賞だ。地方競馬ファンは見逃せない。

フェブラリーステークス(G1)

2021年注目の中央競馬G1開幕戦。過去10年で1番人気は4-4-2-2。近3年に絞れば2勝、2着1回で連軸として十分に信頼が置ける。配当面は昨年16番人気の激走があって馬連は万馬券だったが、全体的な傾向は上位人気馬で堅めの決着が目立つ。年齢的には円熟期にある5歳馬が4勝と大活躍。ステップは根岸S組が好走している。そして注目馬はその根岸Sの勝ち馬、レッドルゼル。根岸Sは道中じっくり脚をため、最後の直線は前が開くと末脚を爆発させて、ワンダーリーデル以下の追撃を振り切った。スムーズならもっと楽に勝っていたかもしれない。フェブラリーSと相性のいい根岸Sの勝利で人気を集めることは必至だ。カフェファラオの巻き返しも警戒したい。暮れのチャンピオンズCは期待を背負ったが、直線は伸びを欠き完全に失速。体調面に問題があったようだが、過去の凡走は馬体重が510キロを割り込んだとき。今回は馬体の回復がポイントだ。今年7歳となったが、サンライズノヴァはまだまだ健在。カフェファラオ同様こちらもチャンピオンズCで敗れたが、1800mが少し長いのかもしれない。東京コースの1600m以下でパフォーマンスを上げてくることは明らか。展開次第だが、このメンバーでも差し切る力は秘めている。そして今回最大の上がり馬オーヴェルニュにも注目。3連勝で東海Sを勝利して初重賞制覇を飾った。正攻法の勝ちパターンは安定感抜群。馬体も明らかに一回り成長しており、3連勝は本格化の証と見ていい。4連勝で一気のG1制覇がなるか楽しみだ。南部杯の覇者アルクトスも圏内。根岸Sは内に進路をとって、包まれる若干のロスがあったが鋭い脚を発揮しており、復活の気配は十分にあった。現状はマイルがベストと判断できるので、今回は期待が高まる。そして惑星馬インティ。1番人気に推された東海Sは4コーナーで早々に脱落。しかし、スタート直後からダイシンインディーに絡まれ、ラチを頼れず最後までリズムを崩した走りで、折り合いも欠いていた。ワンターンの東京マイル戦なら強力な先行力で巻き返しても驚けない。その他では、根岸Sでゴール前強襲したワンダーリーデル、昨年の東海Sの勝ち馬エアアルマス、芝とダートで二刀流のエアスピネル、そして地方からはミューチャリーワークアンドラブの登録もある。

ダイヤモンドステークス(G3)

土曜日の東京ではダイヤモンドSが行われる。3400mのハンデ重賞だ。近年1番人気は6-1-0-3と6勝しており、ハンデ戦としては信頼度がかなり高い。長距離戦だけに、紛れが少なく最後は底力が必要だからだろう。比較的堅いレースだが、昨年は単勝16番人気が勝利して大万馬券になった。時として荒れることも頭に入れておきたい。今年のメンバー、注目馬はオーソリティか。明け4歳だが、すでに青葉賞とアルゼンチン共和国杯の2つのG2タイトルを持つ。特にアルゼンチン共和国杯は3歳の身で古馬を撃破しており、今回のメンバーではすでに各上の存在。ハンデも気になるところだが、人気の中心にはなるだろう。9歳だが実績的にはパフォーマプロミス。鳴尾記念を勝利しており、天皇賞(春)でも3着している。昨年は鳴尾記念勝利の勢いでG2、G1に挑戦したが、メンバーが強すぎた。G3ならもう一花といけるだろう。ステイヤーズSからの参戦となるポンデザール。渋った馬場に苦戦したのか前走では1番人気を裏切ってしまった。ただ、札幌記念4着が過剰に評価された人気だったのかもしれない。今回、人気が落ちるようなら狙い目か。同レース4着のタイセイトレイルも注目。長距離で安定した成績を収めており、過去にはアルゼンチン共和国杯2着や日経新春杯で4着するなどG2でも善戦していた馬。この馬もハンデ次第で面白い存在になりそうだ。その他では万葉Sの勝ち馬ナムラドノヴァン、ステイヤーズSは6着に敗れたが、東京で見直せるボスジラ、3歳時には弥生賞を制し、阪神大賞典でも3着があるメイショウテンゲンなどが登録しており、ハンデ次第で大激戦のレースになりそうだ。

京都牝馬ステークス(G3)

今年は阪神競馬場の芝1400mで行われる。牝馬限定戦ながら1番人気の活躍が目立つレース。ただ、1番人気が連対しても穴馬をつれてくる傾向があり、一筋縄ではいかない。今年のメンバーは抜けた存在はなく混戦は必至。一応の中心はビッククインバイオ。東京で奥多摩Sを勝利し、続くターコイズSでは5着と重賞でも掲示板を確保している。3歳時の3勝はすべて1400m戦。現状マイル戦では決め手に欠けるため1400mが狙い目。ベストの距離で初重賞制覇といきたい。アンリミットも1400mを中心に使われている。近2走は大敗が続いているが、前走はダート戦で度外視していい。渡月橋Sのようにスンナリ先行できれば強さを発揮する。牝馬限定戦なら重賞でも好勝負できる馬だ。NHKマイルカップ3着のギルデッドミラー。大敗続きで人気急落なら狙ってみて面白い。重賞路線で牡馬と戦ってきた力は一枚上の存在。距離短縮で変わり身を期待したいところだ。息の長い活躍を見せるリバティハイツも面白い。一時スランプに陥ったが1200mに矛先を変えてから成績が安定してきた。今回は200mの距離延長が課題だが、3歳時は1400mの重賞フィリーズレビューを勝っている。実績面でも侮れない。実力馬レイホーロマンスの登録もある。ただ大幅な距離短縮を克服できるのかは未知だ。その他、G2の阪神カップで6着と善戦したイベリス、1400m得意なカリオストロ、2勝・3勝クラス連勝中の上がり馬リリーバレロなどの登録がある。

小倉大賞典(G3)

日曜の小倉では1800mのハンデ戦、小倉大賞典が行われる。G1の裏開催で目立たないが、軍資金をしっかりと稼ぎたいところ。過去1番人気は2-1-2-5で信頼度は低い。ローカル重賞のハンデ戦だけに波乱前提で予想した方が良いかもしれない。注目は中日新聞杯を勝ったボッケリーニ。前走はヴェロックスやシゲルピンクダイヤなどクラシックで活躍した馬を、最後の直線でまとめて差し切った強い内容。5歳馬だが12戦と戦歴は少く上がり目も十分。ここでは人気になりそうだが、連軸には良い馬かもしれない。カデナにも注目。昨年の小倉大賞典を鮮やかに勝利しており、5歳時には小倉記念でも2着している小倉巧者だ。実績からハンデは仕方ないところ。ヴァンケドミンゴは中山金杯で大敗しているが、福島で重賞2着があるようにローカルの平坦コースで活躍する。人気が落ちるようなら狙い目だ。ディセンバーSを逃げ切ったトーラスジェミニの登録もある。現状は重賞では足りないオープン大将だが、積極的なレースに持ち込めれば怖い存在だ。チャレンジCで3着だったヒンドゥタイムズは出走できればチャンス。デビュー以来すべて2000mを使われ、そのすべてが4着以内と安定度は群を抜いて高い。最近は追い込み脚質から好位でレースが可能になっており、早めの競馬で活路を開きたい。その他では、末脚鋭いデンコウアンジュ、函館記念の勝ち馬アドマイヤジャスタ、ターコイズSで3着した牝馬のフェアリーポルカ、ハッピーパスの仔で血統馬のヴァンランディなど大混戦のメンバー構成になっている。

金盃

大井競馬場では水曜日に2600m戦の金盃が行われる。今年も戦い続ける強豪、トライアルの勝ち馬など一線級が順調に出走してきた。注目は今年で9歳となったノンコノユメ。JRA時代にはフェブラリーSを勝った超のつく実績馬だ。9歳となった今、衰えを隠せなくなってきたが、それはJRA勢を前にしてのこと。19年以降、JRA交流重賞以外なら3着以内を確保しているように、今回のメンバー構成なら十分戦えそうだ。しかも歳を重ねて反応の鈍さが目立つようになっており、距離延長は歓迎だろう。ただ、2600mとなると本当のスタミナを求めれれる。最後まで息が持つか一抹の不安もある。強敵はサウンドトゥルーか。こちらはすでに11歳となっており、ノンコノユメ同様に衰えは隠せない。しかし昨年の東京記念圧勝があるように、地方馬同士なら格上の存在。2600mを考慮すればノンコノユメより多少は有利かもしれない。この2頭に続くのがストライクイーグル。最近は着順を崩しているが、過去には東京記念や大井記念を勝っている実力馬。復調してくれば前出の2頭に割って入れる存在だ。人気薄でトライアルを快勝したシュプレノン、同レース2着のトーセンブルも面白い。特に勝ち馬のシュプレノンは距離を伸ばして強い勝ち方。2着のトーセンブルも勝ちパターンだったが、シュプレノンが想像以上に強く捕えきれなかった格好だ。この2頭は同距離を経験したアドバンテージが大きい。その他では報知オールスターカップ2着のマンガン、虎視眈々と一発を狙うサブノクロヒョウあたりまでの争いとなりそうだ。

スケジュール

●2月17日(水)
・金盃(大井)

●2月18日(木)
・雲取賞(大井)

●2月20日(土)
・ダイヤモンドS(GIII・東京)
・京都牝馬S(GIII・阪神)

●2月21日(日)
・フェブラリーS(GI・東京)
・小倉大賞典(GIII・小倉)

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