③レベルを補正する

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スピード指数を比較するとき、その指数がどの競馬場のものかは重要です。競馬場が違うと出走馬のレベルが違うからです。例えば南関東地区にある大井競馬場のレースのスピード指数と、四国地区にある高知競馬場のレースのスピード指数ではその価値が違います。大井競馬場は地方競馬の中でも賞金が断然高くレベルの高い馬が集っています。一方、高知競馬場は賞金が低く、競走馬のレベルもそれほど高くはありません。

競走馬のレベルが違うので基本的に基準タイムは大井競馬場の方が速く、高知競馬場は遅いタイムになります。この2つ競馬場のスピード指数を比較するには競馬場間の補正が必要になるのです。

具体的に説明すると、地方競馬には交流競走があります。全国の地方交流になると競馬場によるレベル差を考慮しなければなりません。例えば大井競馬場で8月に行われる黒潮盃は全国地方交流競走です。南関東の競馬場をはじめ、門別や盛岡、園田や高知など全国の地方競馬場の強豪3歳馬が集う競走です。これらの競馬場にはそれぞれのレベルがあるため、ある馬の園田競馬場のスピード指数は高いけれども、黒潮盃の行われる大井競馬場のレベルでそのまま通用するかは分かりません。園田競馬ではトップクラスのスピード指数でも、南関東レベルになると普通の指数になることもあります。このように他場間と比較すると、それぞれの競馬場のスピード指数の価値は異なるのです。

吉馬スピード指数ver2.0(地方競馬2019年11月基準タイム改訂版)では競馬場ごとにレベル補正値を持っており、この補正値をスピード指数に加味することで競馬場間のスピード指数を補正しています。

駆け足で説明してきましたが、ようやく地方競馬の予想に使えるようになりましたね。